ピーリングは水溶性と油溶性が
薬剤には水溶性のAHAと油溶性のBHAがある
ピーリング剤として現在使われているのは
ほとんどがグリコール酸で、あとは乳酸なども使われています。
ピーリングは弱ければ
よいというものでもなく
あまり弱くやっても効果も
それなりになってしまいます。
皮膚科では10~30%程度のグリコール酸を
使うところが多いようです。
市販のピーリング剤はグリコール酸やフルーツサン
などを含んでいますが、
皮膚科で扱うものよりはかなり
弱めにできています。
そのため、ニキビや浅いシミには
効果がありますがシワやたるみの改善
するところまではなかなか期待できません。
もうひとつ、サリチル酸というピーリング剤があります。
グリコール酸、乳液、フルーツ酸など、
水溶性のピーリング剤が
AHAと呼ばれるのに対し、
サリチル酸は油溶性でBHAと呼ばれます。
肌へのあたりがソフトで術後に肌がカサつくことがないので
とてもよい効果が出せます。
しかし、残念ながら日本では
これを用いてピーリングを
おこなっている施設はほとんどありません。
市販のピーリング剤には0.2%までしか
配合できないということが定められており、
その濃度ではピーリング効果は出せないからです。
そのため、サリチル酸を用いてピーリングを
おこなっているのは院内でピーリング剤を調合している
皮膚科だけということになります。
続く