京都人も知らない!ミステリー?清水の舞台の変
京都人も知らない!ミステリー?
清水の舞台(きよみずのぶたい)ってご存知ですよね。役者が演じる舞台ではありません。れっきとしたお寺の境内です。これからは、一冷え毎に、もみじの紅葉シーズンに赤や黄色の舞台に変ります。
不思議と伝説の多さに書ききれないほどです。
★「清水の舞台から飛ぶ降りる」のは飛び降り禁止令が出されるほど流行した!?
音羽山の中腹にある京都の清水寺といえば、清水の舞台では有名だが、これが本当に舞台であるというのをご存知だろうか。
ただし観客は仏さまだけ。
ここは本堂のご本尊十一面観音に向かって能を奉納するための巨大な舞台なのである。
清水の舞台は「橋がかり」とよばれる部分に当たる廊下や「三方吹き抜け」など、通常の舞台台と同じ構造で造られている。
崖に張り出す形で造られた舞台は釘を一本も使わずに十八本の柱と一三九本のケヤキの木組みだけで支えられている。
その高さは十二メートル以上。京都市内を一望できて眺望は抜群だが、吹き抜けの舞台はさながら空中に浮かんでいるかのよううで、下を見ればその高さには思わず足がすくんでしまう。
勇気を出すことをよく「清水の舞台から飛び降りる」と言うが、その言葉にもうなずける迫力である。
ところが
今でこそ「清水の舞台から飛び降りる」は、たとえにすぎないが、江戸時代には本当に飛び降りる人が続出したという。
ただし飛び降りるとは言っても、自殺志願というわけではなく、観音信仰に根ざしたものだった。
人々は南方にあるという補陀洛浄土への旅立ちを願い、南方に開けたこの清水の舞台から観音様に願掛けをして飛び降りたのである。
飛び降りが信仰の深さの証明になっていたのである。
飛び降りは男女問わず10代、20代の若い人も多かった。
一説によると江戸時代、200人以上の人が飛び降りたという。
ついに、京都府が「飛び降り禁止令」まで出す始末。
これはほとんど「流行」である。
しかし、
いくら観音様への信仰が深くても、清水の舞台はあくまでも能を奉納する場であり、いくら補陀洛浄土に行きたくても、それはまた別の話。
ましてや
勇気を示したいなどという理由で飛び降りるのは、ご法度である。
* 清水寺に行ったら塔頭の「隋求院」で胎内めぐりを。これは仏の胎内に見たてた地下の霊場を参拝すること。
真っ暗な通路のなかを数珠の手すりをつたって進み、隋求石に祈願すれば心身が生まれ変わるかもしれません?
テンプレートを秋模様にしたかったのに、いきなり冬景色になってしまった。ガックシ