毛のしくみ その３

　●毛のしくみ　その３　

わき毛と髪の毛ではヘアサイクルの長さが

違うので伸びる限界も変わる

成長期の長さは、毛が生えている場所に

よって違うため伸びる長さも違ってきます。

たとえば、わきの毛であれば、成長期が約２～３か月分
くらいしか毛は伸びてきません。

そのため、伸ばしっぱなしにしても、

ある程度までしか伸びません。

髪の毛では、成長期が１～３年ほど
あるため、女性では伸ばしっぱなしにすると

身長と同じくらい伸びるといわれます。

男性のほうが若干成長期が短いので、どんなに伸ばし
ても腰くらいまでです。

本などで、原始人の髪がそのくらいに描かれていますね。

ただし、かぐや姫のような、

ひきずるほどに伸びることはありません。

ちなみに、まつ毛の成長期は１か月くらいです。

退行期は髪では２～３週間、休止期は数ヶ月といわれます。

成長期、退行期、休止期とも、
その長さにはかなり個人差があり、

また年齢でも変わってきます。

年をとると眉毛や鼻毛の毛周期は

長くなるため毛が長くなります。

全身の毛は絶えずこの毛周期をくり返していますので、

今見えている毛は成長期のものもあれば

退行期に移行しているものもあり、

また、
休止期に入って抜けかかっているものもあります。

ブラッシングなどのときに自然に抜けるのは、

休止期に入った毛で、

当然抜ける毛ですから悩む心配はありません。

また、毛が抜けた
あとの休止期の毛根が、

皮膚の下で休んでいますので、

表面に見えている毛よりも

実際に毛根の数は多いということになります。

抜け毛が心配な人も安心してくださいね。

続く