京都人も知らない!ミステリー?すぐき漬けが
すぐき漬けが地域限定で生産されている理由はとは?
以前テレビのダイエット特集番組で
「すぐきダイエット」をどこかの
大学教授が解説したのを見たことがあります。
さて
京都で年末年始の贈答用に珍重されるのが
「すぐき漬け」である。
京都の町町では年末になれば
「すぐき漬け」を樽ごと道端で
うり始めます。
すぐき漬けとは、かぶの一種
「すぐき菜」を塩漬けにし、
乳酸発酵させた漬け物である。
千枚漬け、しば漬けと並ぶ京漬け物の一つで、
左京区から北区に至る
上賀茂地域で作られている。
自分たちで漬け物にするという
生産から加工まで一貫した体制が
とられ今では販売は業者に
まかせることが多いものの、
昔ながらに荷車を引いて
「すぐき、どうどすえ」と売り歩いている
姿もときどき見かける。
じつは、すぐき漬けは京都のこの地域で
しか作られていない。
これには何か特別な理由があつのだろうか。
京都ですぐき漬けが作られるようになったのは、
桃山時代。その頃この地域の
上賀茂神社の社家(代々神職に就き奉仕してきた家)
がすぐきの種を入手し、
珍しい贈り物として
上流階級用に栽培したのが
始まりだといわれている。
すぐきの栽培が
社家から農家へ伝わったのが江戸中期、
その後代々、上賀茂地域の農家では
地域外にすぐきの種子が出回るのを
禁止し、
すぐきを上賀茂の特産品として
守ってきたとされている。
さらに、このすぐき漬けを
作るための特殊な加工技術も秘伝と
することで、
貴重品としての付加価値を高めてきたのである。
しかし、近年、
このすぐきの栽培も
上賀茂地域に住宅が増え
農地が減っていくにつれて難しくなってきている。
また、限られた農地で連作していると
連作障害で病気にかかったり
成育が悪くなる傾向もある。
そこで、最近は上賀茂近くの大宮や修学院、
気候や風土が合わず良質なものができないのだという。
漬け物には、野菜を育てる
土の微妙な鉄分などが影響するというが、
すぐき漬けも上賀茂という土地でしかできない、
まさしく特別な食べ物なのかもしれない。
*口コミ!
乳酸菌たっぷりのすぐき漬けは、
美容にも体にもいい。
漬物屋は京都市内にたくさんあるけど、
すぐき漬けを買う
なら上賀茂神社ほとりの
「御すぐき處なり田」が断然おすすめ。
ほどよい酸味が食欲をそそります。
初めて食べる方は
わいあ~~
「すっぱ~い」と叫びます(笑