京都ミステリー?京都は上菓子屋と饅頭屋が
京都では上菓子屋と饅頭屋は区別しなきゃいけないってホント?
「京都といえば京菓子!!」と思わず叫んでしまう
和菓子ファンも世のなかには多いことだろう。
京菓子といってもいろいろなものがあるが、
京菓子とは正確には高度な技術を持つ専門の職人に
よって作られる菓子のことである。
これらはいわゆる「上菓子」「銘菓」と呼ばれるもので、
供物や慶事、茶道などに用いられる。
これに対し、饅頭や団子、おはぎなどは日常の
おやつ用の菓子として区別される。
そして、京都では和菓子屋も用途に合わせて
区別されているという。
上菓子を買う場合には「上菓子屋」さん
家族で食べるおやつやちょっとしたお土産などは
「おまん屋」さんで買うというのが京都人の常識だという。
「おまん」とはお饅頭のことで、京都では愛着を込めてそう呼んでいる。
さらにもう一つ、お餅や餅菓子、餅米を使ったお赤飯なども
売っているのが「お餅屋」さんだ。
これらの和菓子屋が、いい塩梅に点在しているのが
京都の町。京都の生活では、これらのお菓子屋さんをうまく使い分けて、
様々なシーンに合わせた菓子を選ぶセンスも必要なのだ。
また、京都の和菓子には季節感を伝えてくれる役目もある。
雛祭りにはひらぎり、
夏の始まりには水無月、秋にはおはぎ、冬は亥子餅・・・、
これらを店のショーケースで見て春の訪れを感じたり、
冬支度を気にしたりするのが京都の暮らしなのだ。
和菓子屋の使い分けが生まれてきたもの、納得できるというものだ。
しかし、このような区別も2.30年ほど前から少しづつ
消えてきつつある。個人経営が多い「おまん屋」が減って、最近では
大手の「上和菓子屋」も茶菓子を出したりするようになってきているようだ。
ハレ(慶事)とヶ(日常)の場を区別するという
京都らしい習慣がなくなりつつあるという少し寂しい気がする。
*口コミ!
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